マタイの福音書:聖書による歴史
マタイの福音書はホーリーバイブルの中の四福音書のうちの一つで、イエス・キリストの系図から始まっている新約聖書の最初の福音書です。マタイはこの世でイエス・キリストが公のミニストリーの期間、イエスと生活を共にした12使徒のうちの1人でした。学者間の合意により、この福音書が書かれた年代は紀元50年から70年とされています。マタイは収税官の専門職を捨ててイエスに従ったユダヤ人でした。マタイはイエスがローマの庶嚔ヒ刑を受ける前に行なった数々の奇蹟を個人的な目撃から説明しています。この福音書の目的は、イエスは真に旧約聖書で預言された救い主であることを読者に証明するためでした。実に芸術的に描写されていると同時に、イエスがこの世にいる間の歴史の出来事に関しても他の三福音書(マルコ、ルカ、そしてヨハネ)と一致しています。28章から告ャされていて、四福音書の中でも一番長い福音書です。
マタイの福音書:その内容と告ャ
マタイの福音書は、イエスの生涯の異なった部分をそれぞれ28章に分けて説明しています。イエスがダビデ王の子孫であることの証明を確立するところから始まります。旧約聖書で説明されているメシアと一致するために、この事実は非常に重要です。またこの最初の区分ではイエスの誕生の奇蹟も説明されています。 第二区分の福音は、イエスのミニストリー開始が記録され、イエスのバプテスマについてと荒野で悪魔(サタン)の誘惑にあう場面も詳細に述べられています。40日40夜の断食の後、イエスは誘惑を退けました。第三区分は4章の中頃から14章の中頃まで、ガリラヤに滞在中のイエスのミニストリーについて述べられています。この期間、イエスは12人を使徒として任命し、山上での説教と、奇蹟を行い、非常に大切な問題である;姦淫、離婚、与えることについて(寛大さ)、祈り、人を裁くことについて、不安と心配、天にある宝、これ等について人々に警告と沢山の教訓を与えました。また13章では、イエスはたとえ話を用いて教訓を始めています。第四区分で、イエスがガリラヤを立ち去った後、五つのパンと二匹の魚から五千人を食べさせたこと(マタイ14:17)、またイエスが湖の上を歩いた(マタイ14:25)などの奇蹟の出来事と、ヨハネとペテロとヤコブの3人がイエスの変貌(御姿が変わる)を目撃したことも説明されています(マタイ17:1)。イエスがガリラヤに戻り御自分の死を預言されているのは第六区分です。第七区分は21章から始まっています。ロバの背に乗ったイエスはエルサレムに凱旋し、全世界の罪のために、庶嚔ヒ刑に処せられる結果となることが記録されています。第八区分の最後の部分は、イエスが死から勝利した復活の出来事について説明されています。
マタイの福音書:重要性は何か?
マタイの福音書には意義のある教訓と重要な事実が提示されています。第一に、イエス・キリストは旧約聖書で預言されているメシア(救い主)であることを明確にしていること。第二に、神の御子であると主張したイエスは、罪の無い完璧な生涯をおくりその事実を証明したこと。第三に、福音の中でイエスが自然をも御自分に従わせる奇蹟を行ったこと(嵐を静める;マタイ8:23−27)、人々を癒したこと(しもべを癒した;マタイ8:5−13)、そして死人をよみがえらせた(会堂管理者の娘;マタイ9:18−19)などが記録されていることです。第四に、神は人々にどのような人生を送って欲しいと望んでおられるか、あらゆる状況と取り組んで対処する方法と、かれ等の永遠に関しての選択肢についてイエス自ら200以上の現実と実践的訓練を与えています。幾つかの例をあげてみましょう:信仰を持つ(9:29)、恐れの対処法(8:26)、神は祈りに答えてくださる(8:2)、救いの約束(10:22)、神に従う(15:19)、あなたの隣人を愛すこと(19:19)犠牲(20:22)、法律の問題に関して(5:25)、援助の方法(6:2)、他の人々を赦すことと自分の罪に関して(6:14)、誘惑を退ける(4:2)、偽善者について(23:28)、キリストを認識する(10:32)、そして天国と地獄のイメージ(13:49、50)などです。この福音書に書かれ、また話されたことは私たちの人生に実践的に当てはめることができます。もちろん、マタイの福音書のあらすじは実際の本文の重要事項を提供するだけで、本文に取って代わることはできません。
マタイの福音書:最終章と大宣教命令
マタイの福音書の最終章はキリストの全ての弟子にこのように呼びかけています:“それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よわたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。”(マタイ28:19−20)。これは全クリスチャンの召命であり、イエス・キリストへの忠実な献身です。イエス・キリストの指示である良き便りをあらゆる国の人々に伝えましょう。
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